リーリングとロッド操作で魚を誘うテクニック
ルアーはただ巻くだけでも魚にアピールしてくれますが、それだけだと喰ってくれないこともしばしば。
ちょっとしたアクションを加えることで釣果アップに繋がってくるので、これらのルアーアクションを組み合わせて魚をゲットしよう!
水深の確認とフォールの種類
ルアーアクションと聞いてイメージするものとちょっと異なるかもですが、これも大事なテクニックです。
カウントダウン
ルアーフィッシングでは、ルアーが着水から着底までの時間をカウントし、狙いたいレンジを攻める指標とします。
もちろん、沈下するルアーが対象です。
着底まで10カウントで水深の真ん中を狙いたい場合は、着水後5カウントしてからルアー操作を始めるといった使い方をします。
カウント自体は1カウントが正確に1秒である必要はなく、同じペースでカウントしさえすれば問題ありません。
ルアーを変更すれば沈む速さも変わってくるので、その都度カウントし直してください。
フォール
こちらも沈下するルアーが対象です。
フォールは「落とし込み」という意味で、ジグヘッドやメタルジグなどを沈める際のテクニックになります。
大きく2種類あり、ラインを緩めてルアーが持つフォール姿勢で沈んでいくフリーフォールと、ラインにテンションを掛けることで竿先を中心に弧を描くように沈むカーブフォール(テンションフォールとも呼ばれる)があります。
キャスティング後にルアーを沈める際や、他のルアーアクションと組み合わせてよく使われます。
魚がバイトしてくるのはフォール中が多いので、フォール中こそ気を抜かないようにしましょう。
フォールこそルアーフィッシングの基本と言っても過言ではありません!
よく使われる基本的なルアーアクション
釣り番組や投稿動画などでよく出てくるルアーアクションをまとめてみました。
ターゲットの魚種を問わず頻出するルアーアクションなので、覚えておいて損はないはず!
リトリーブ
一定のスピードでリールを巻いていくだけの、ストレートリトリーブ、たが巻きなどとも呼ばれる誘い方です。
ルアー自体が持つ動きで魚にアピールするため、釣果はルアーの性能に大きく依存します。
巻いていくスピードも低速から高速までいろいろあり、それによってルアーの動きも変わってくる場合もあります。
ずっと一定のスピードで巻くよりも、途中から少しスピードを上げてみたりすることで、魚の捕食スイッチが入ったりします。
よく分からないリトリーブのスピード ルアーアクションのひとつリトリーブ。ただリールを巻いてルアーを引いてくるテ…
ストップ&ゴー
名前の通り、リールを巻いて止めてを繰り返して、ルアーに静と動のギャップを与えるテクニック。
ロッド操作は必要なく、リールだけで行える。
ポーズを入れるとも呼ばれる、とても簡単に実践できます。
ですが、リトリーブなどの規則正しい動きには反応してこない魚も、不規則な動きにつられて喰ってくることも多々あり、リアクションバイトを誘うテクニックの一種でもあります。
また、魚の種類によっては捕食が下手なものもいるので、動きを止めて食べ易くしてあげるという効果もあります。
トゥイッチング
魚が追って来ているがルアーに喰いついて来てくれないような場合に有効なテクニック。
リトリーブ中にロッドの穂先をチョンチョンと鋭く小さく煽ることで、ルアーが不規則にダート(横滑り)し、魚のリアクションバイトを誘います。
具体的な操作は、ロッドを少しだけ動かしてルアーを引っ張り、ロッドを戻しつつルアーを引っ張った分だけ余分になったラインをリールで巻き取る動作を繰り返えすイメージです。
ルアーアクションの中でもオーソドックスなテクニックなので、ぜひ使ってください。
リフト&フォール
リフトは上げる、フォールは下げるという意味の通り、ルアーを上下させて魚を誘うテクニックです。
ジグヘッドやメタルジグなどで多用されます。
魚は上から落ちてくるものに強く興味を引かれるため、ルアーを上下させる動きが有効になってきます。
操作も難しくなく、ロッドを立てる動きでルアーを上に引き上げ、ロッドを立てたまま待てばカーブフォールでルアーは沈み、ロッドを下げればフリーフォールとなります。
ラインはリフト時には巻かず、フォール時に巻きます。
アタリはフォール中に出ることが多く、カーブフォールの方がラインが張っているためにアタリが分かりやすいメリットがありますが、横の移動が大きくどんどん手前に寄って来るデメリットもあります。
また、リフトの動作を大きく速く行うとジャーク&フォールと呼ばれます。
ジャーク
ラインスラック(糸フケ)が無い状態で、ロッドを大きく鋭く煽って魚を誘うルアーアクションです。
トゥイッチングと同じくリアクションバイトを誘うテクニックで、メタルジグで多用されます。
ロッドを煽った際に、ルアーにかかる負荷がロッドにも十分に伝わって来ていないと、ルアーのアクションとしては弱くジャークと呼ぶには不十分です。
ジャーク自体は魚を誘うためのアクションで、実際に喰ってくるのはジャーク後に喰わせのタイミングとして組み合わせるフォール中が多いです。
注意点として、ルアーが水面近くまで浮上しており、また近くまで巻いてきている時に行うと、ルアーが水面から飛び出して自分に向かって飛んでくることがあります。
特にナイトゲームでは注意です!
ステイ
名前の通り、ルアーをその場に留め置いて魚を誘うテクニックです。
ストップ&ゴーと似ていますが、より長くルアーを放置します。
留め置くと書きましたが、実際には水の動きに合わせてユラユラ漂っているイメージになります。
その自然なユラユラした動きが魚にとって非常に魅力的に映るようです。
プラグはトップや中層で、ジグヘッドなどはボトムでのステイが多いです。
またプラグでは、ステイさせると徐々に浮上したり、ゆっくり沈んだり、その場に留まったりとルアーによって動きが異なってきます。
ボトムクロール
ズル引きとも言い、ボトムをズルズルと引いて誘うテクニックです。
ボトムクロールとステイを組み合わせた誘い方が一般的で、チヌ(黒鯛)を狙う時によく使われます。
ボトムを這わせるため根掛かりが多くなるので、岩礁地帯は避けたいところ。
砂地では根掛かりも少なく、砂塵に魚が寄ってくる場合もある。
また、フラットフィッシュを狙う際にも多用されるテクニックです。
ボトムバンピング
底を叩くという意味の通り、リフト&フォールをボトムで行うイメージのテクニックです。
根魚狙いの場合に有効です。
ロッドを小刻みに上下させて、リフト&フォールより短いストロークでボトムをトントントンと叩きつつリールを巻きます。
具体的には、ルアーが着底したらロッドを煽ってルアーを数十センチほどジャンプさせ、着底を待ちつつ余分なラインを巻くイメージです。
ロッドを煽る速さや角度に変化をつけ、ジャンプの高さやボトムを叩くリズムを不規則にすることで魚の反応がよくなったりします。
オフショアのバーチカルジギングでは、リールは巻かずロッドをしゃくってルアーを浮かせ、着底したらまたロッドをしゃくる釣り方のことになります。
魚によっては意外と簡単に釣れる! ルアーは難しいイメージがあるかもしれませんが、狙う魚によっては始めての釣行で…
最近のルアーは巻くだけでも釣れますが、それでもルアーアクションを織り交ぜ変化を付けることでより釣果アップが期待できます。
魚の反応が良くない場合でも、いろいろ試してみるとよい結果に繋がるかもしれないので、諦めずにがんばってみましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたが幸運な釣りライフを送れますように!
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